筆者は「うわさ」を人と人との関係性と情報という二つの観点から捉えている。一言に「うわさ」と言ってもコミュニケーションの道具的側面と自己目的的側面を区別することがあるのである。前者は情報を伝える機能であるため内容が重視され、相手とのコミュニケーション・おしゃべり自体が目的なのが後者である。例としては前者にテレビ・新聞等マスメディアからのニュースや災害後に広まる誤報が、ゴシップ・都市伝説が後者としては挙げられる。

そして、これら二種類の「うわさ」に惑わされずに情報化が進んだ現代社会で生きていくために必要なスキルを解いている。

まず前者の情報が重視される「うわさ」ついてだが、これについては批判力が求められる。